＜繁体字＞

田苗代濕地
田苗代濕地位於藤里駒岳（1158公尺）的北側山麓，人跡罕至。幾千年前，部分山體崩塌，形成平坦的草原，雨水匯集，濕地誕生。白神山地裡棲息著其他地區罕見的多種植物，其中不乏當地特有物種，如朱蘭、紅梅苔子、白毛羊鬍子草、水芭蕉以及食蟲植物圓葉茅膏菜等，而最著名的植物就數大苞萱草。初夏時節，田苗代的大苞萱草隨風搖曳，橙色小花盛開，點綴大片濕地，營造出清新唯美的景象。但令人遺憾的是，由於近年來全球氣候變暖及其他環境要素的干擾，濕地變乾，大苞萱草的數量正在減少。6月至8月是這些鮮花盛開的季節；一到秋季，周圍森林染上一片金黃，成為欣賞金秋景色的絕美之地。

隨著濕地邊界變乾，周圍森林的樹木開始入侵。其中最早到來的是岳樺、高嶺櫻、七灶花楸這些耐濕地植物。它們一旦生根，便會吸收土壤中的水分，當土壤變得足夠乾燥時，山毛櫸、松樹、杉樹便開始紮根。隨著乾燥加劇，一般在濕地邊緣生長的樹木也開始在田苗代一帶出現。

濕地設有木板路，讓脆弱的生態環境免遭步行者破壞，防止遊客的鞋子上粘有外來物種並帶入濕地。


 


＜日本語訳＞

田苗代湿原
田苗代湿原は、藤里駒ヶ岳（1,158 m）北側のふもとにある人里離れた湿原である。何千年も前に山の一部が崩落して平らな草原ができ、そこに雨水が集まって湿原が形成された。食虫性のモウセンゴケ（Drosera rotundifolia）、トキソウ（Pogonia japonica）、ツルコケモモ（Vaccinium oxycoccos）、ワタスゲ（Eriophorumvaginatum）、ミズバショウ（Lysichitoncamtschatcensis）など、白神山地の他の地域では珍しい、または存在しない多くの植物がここで育つ。しかし、田苗代では、初夏に湿地の大部分を覆う美しいオレンジ色のニッコウキスゲ（Hemerocallis middendorffii）が最もよく知られている。残念ながら、近年、地球温暖化やその他の環境要因が湿原の乾燥を引き起こしており、ニッコウキスゲは現在少なくなっている。また、6~8月のこうした花の季節が終わった秋には、周囲の山の森の黄葉を見るには絶好の場所となる。

湿原の境界が乾燥するにしたがって、周囲の森の木々が侵入し始めている。ダケカンバ（Betula ermanii）、タカネザクラ（Prunus nipponica）、ナナカマド（Sorbus commixta）は湿地環境に耐性があるため、それらは湿原に広がる最初の植物である。それらが根を張ると、土壌が十分に乾燥し、そこにブナ、マツ、スギが根を張るようになる。乾燥傾向が続くにつれて、通常は湿原の端に生える樹木が田苗代一帯に生え始めたのである。

湿原には木道が設置されており、歩行者から脆弱な生態系を保護し、ビジターの靴についた外来種の種子が湿原に持ち込まれるのを防いでいる。