太良峽與位牌岩(太良峡と位牌岩・一通滝)
<繁体字>
藤琴川清澈的河水在山間侵蝕出了一片51萬平方公尺的峽谷,這就是太良峽。峽谷將白神山地的高山融雪送往下游,河谷最深處超過30公尺。山坡上,日本山毛櫸與足足有200年樹齡的日本柳杉組成了茂密的森林。每到秋天,翠綠的柳杉和金黃的山毛櫸,把峽谷點綴成一幅格外美麗的畫卷。
太良峽地處白神山地世界自然遺產核心保護區之外,但兩者的生態十分相似。除了日本山毛櫸與日本柳杉之外,這片叢林裡還有大約100種其他樹木,包括日本櫟樹、日本七葉樹和若乾鬆科樹種等等。此外,在這片土地上還生長著10餘種山野菜,還有葛棗獼猴桃等果樹。葛棗獼猴桃的葉子在夏天會變成灰白色,因此也被稱為銀藤。它們還有一個名字叫貓粉,因為這種植物能讓貓咪興奮,功效比貓薄荷還強。身為覆盆子家族一員的日本酒莓也生長在這個地區,當地人稱它們為小熊草莓。對於生活在這片叢林中的亞洲黑熊來說,這些紅紅的甜美漿果正是牠們的最愛。
除了黑熊,日本獼猴和日本小鼯鼠也都是太良峽谷的居民;白腹藍鶲和冠魚狗(一種黑白斑紋的中型翠鳥)時常在林間輕快地飛過。潮濕的林地表面孕育出了各種不同的真菌,其中就有宛如纖秀手指一般的梭形黃擬鎖瑚菌。日本櫟樹的樹幹上則常常長著一簇一簇可以食用的舞茸(灰樹花)。
直到1958年之前,太良峽周邊的山上一直出產鋅、鉛、銅和錫,至今在一些地區還能看到當年留下的鐵軌、冶煉場所的磚砌煙囪。在20世紀中期之前,峽谷裡長期有人居住,周邊許多較年輕的杉木都是在那一時期種下的。
遊客可以在「太良橋」附近停車欣賞太良峽景色。太良橋橫跨峽谷,距谷底30公尺,提供了居高臨下的觀景視角。過了太良橋,繼續向前3公里,在通往「岳岱自然觀察教育林地」的公路邊,有一條小路向下通往峽谷內。小路往返不到1公里,可以抵達藤琴川邊一處幽靜的河岸,岸邊林立的巨大岩石為野餐和游泳創造了理想的環境。清澈的河水流淌過彩色的岩石河床,在深潭處呈現出令人歎為觀止的藍色。河床多綠色凝灰岩,這是一種帶有藍綠色調的沉積岩。一塊大石板矗立在河流上游不遠處,這就是「位牌岩」,因形似佛教的「位牌」(牌位)而得名。過去,小路曾經一直延伸到位牌岩之外的更遠處,但2013年的一次山崩摧毀了它的最後半公里路段。
這條小路是從前的伐木道路線,有幾處地方坡度陡峭、濕滑難行,可能並不適合所有人步行探索。
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<日本語訳>
太良峡は藤琴川の清流が刻んだ51万平方メートルの渓谷です。深さが30メートル以上あるこの渓谷は、白神山地の高地から雪解け水を運んできます。ブナと樹齢200年の杉が山の斜面に密生して並んでいます。秋には、天然杉の緑とブナの黄葉が格別な美しい景観を見せてくれます。
この渓谷は世界自然遺産地域の保護区の外にありますが、その生態系はよく似ています。森には、ブナと杉以外に、ミズナラ、栃ノ木、数種の松など、全部で約100種類の樹木が生育しています。この地域には10種類以上の食用山菜が育っています。また、マタタビなどの果樹もあります。マタタビの葉は夏に白くなるため、シルバーバインとも言います。また、キャットパウダーと呼ばれることもあり、イヌハッカよりも強い陶酔効果を猫にもたらします。ラズベリーの一種であるエビガライチゴもここで生育しています。甘くて赤い果実は、森に棲むツキノワグマの好物であることから、地元では熊のいちごという意味で、クマいちごと呼ばれています。
熊のほかにニホンザルやニホンモモンガが太良峡に棲んでおり、オオルリやヤマセミ(白黒模様のカワセミの仲間)が木々の間を飛び交います。湿気を帯びた林床には、たくさんのキノコ類が育ちます。黄色く細い指の形をしたナギナタタケなどはその一例です。食用のマイタケは、たくさんのひだをつけてミズナラの木の幹に育ちます。
太良峡周辺の山々では1958年まで亜鉛、鉛、銅、すずの採掘が行われており、一部の地域では今でも線路やかつての製錬施設のレンガの煙突が見られます。渓谷には20世紀半ばまで人が住んでおり、この地域の若い杉の多くはその頃に植えられたものです。
渓谷を見るには、渓谷にまたがる高さ30メートルの「太良橋」の近くに駐車をします。この橋からは壮大な景色を望むことが可能です。渓谷へ下りるハイキングコースは、「岳岱自然観察教育林」への道の途中にある太良橋を過ぎた約3kmの地点がスタートです。このハイキングコースは、往復1km弱で、藤琴川沿いの人里離れた場所に通じており、巨大な岩があるので、ピクニックをしたり、泳いだりするのに適しています。澄んだ水は、深いところでは美しい青色になり、川の色とりどりの岩の上を流れています。多くは緑色凝灰岩で、美しい青緑色の色相の堆積岩でできています。すぐ上流にある「位牌岩」と呼ばれる大きな石板は、仏教の「位牌」に似ていることからそのように名付けられました。かつてハイキングコースは位牌石の先まで続いていましたが、2013年に起こった地滑りにより、最後の0.5kmが崩れてしまいました。
ハイキングコースはかつての伐採道のルートをたどり、場所によっては滑りやすく急勾配になっています。人によっては険しいと感じるかもしれません。