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【特集】旅する藤里 「産直あさひ会」前編

【前編】








産直あさひ会が運営する「白神街道ふじさと」




 藤里町に入って車で約2分進み矢坂地区に入ると、左手に「白神街道ふじさと」(産直)の看板が見えてきます。藤里の生産者が野菜や加工品を販売する直売所です。これを運営するのは、産直あさひ会。現在14人の会員が、藤里の味を育んでいます。

 代表を務める会長の荒川和佳子さんに、産直こと、藤里の食のことなどについて伺いました。









自宅裏の工房で加工する食品について説明をする和佳子さん。きちんと整理整頓されている。






お小遣い稼ぎで始めるつもりが……



 平成13年(2001)に産直あさひ会(直売所「白神街道ふじさと」を運営、以下産直)がオープンした当初からの会員です。福島の大学に通う娘のところに手伝いに行っている間に、お父さん(夫)が募集のパンフレットを持ってきて。家でプラプラしていたから、やってみてもいいかなと気軽な気持ちで説明会に行きました。趣味の山菜採りで小遣いにするくらいのつもりでしたが、段々とはまっていきましたね。今はやりたくなくても、やらなくてはいけなくなった。「明日までにきりたんぽ100本作ってきて」と頼まれたりして(笑)。

 山菜採りは、私が20歳くらいの頃から始めました。山に通い始めてかれこれ50年近く。始めたきっかけは、実家の父親に運転免許がなかったので、父が山の手入れに行く時には私が車に乗せて行ったことでした。父にどこに山菜があるのかを教えてもらいました。しばらくして、連れて行ってもらった他所(よそ)の山では勝手に採ることができないから、自分たちで開拓しようってことになって。半分は行きたくない気持ちだったけれど、今となっては父に感謝していますね。

 タケノコ採りは、嫁に来た昭和47年(1972)から。今はそんなことはないのですが、当時は探さなくてもリュックサックで2つ、3つは簡単に採れました。1時間歩いたところに牧場があって、持って行った缶ビールをそこで飲むのが最高においしかった(笑)。今でも仕事の合間に山菜を採っていますが、どこに何があるか分かるから、若い頃の経験はとても役に立っていますね。









渋皮煮に使用するクリ。水につけると虫食いを防ぎ、クリの皮をむきやすくする効果がある。







つなぎで始めた畑も段々と本格的に


 それからすぐに畑づくりを始めました。父親がやっていたのですが、病気になってしまって。しばらく復帰できなさそうだったので代わりに手入れをして、畑がどうなっているのが気になっている父親に写真を撮って見せてあげていたんです。それが、畑を始めるきっかけになりました。

 あと嫁ぎ先で貸している畑が返ってきて、豆くらいなら植えようとおばあさんと始めたの。でも始めると、なんでも植えたくなるんだよね(笑)。トウモロコシを植えて、熱を出して畑に行けなかった時、あちこちのおばあさんから電話がきたの。クマが食べて荒らした跡があるって。猟友会に届けを出して片付けに行ったら、ここで一番おいしいキミ(トウモロコシ)を植えたから最初にクマが食べたって言われたの(笑)。それ以来植えなくなりました。

 今はネギ、ダイコン、エダマメ。4,5年成功していたのに、今年(2018)失敗したのがニンジン。1本も出てきませんでした。植えてからの水分が重要で、植えて3日で雨が降ってきたから最高いいなと思っていたけれど、雨が強くてかえって土が固まってしまったみたい。土を柔らかくしないと出てこないと言われましたね。直売所の会長をやっていると、年3回くらい振興局の会長会議に出席しないといけないの。そこで農業の上手な人に聞いて、まずは自分でやってみるようにしています。









作るのに手間がかかるクリの渋皮煮。これを楽しみに秋田市など遠方から買いに来る人もいる。





漬物に渋皮煮。待っている人がいます。


 収獲したものは主に漬物にしています。漬物に熱を加える場合は、保健所の許可がいるの。生のままでよい漬物は、会員なら誰でも使ってよいのだけれど、いぶりがっこの場合は、がっこを詰めた袋を煮て脱気しないといけないから、許可を取りましたね。そうすると長持ちするのよ。

 あとは、産直のきりたんぽセットにサービスで入れる用になた漬け(秋田の郷土料理、ダイコンの漬物)。たんぽセットが何百も出るので、なた漬けも何十㎏じゃきかないかな。下漬けして本漬けするんだけれど、塩と酢のなかにダイコンを入れておくと朝までに水がたっぷり出て、その水を捨ててから砂糖と酒を入れて。2日くらいでできます。たった2kg漬けてもこれしかならないの。

 ダイコンを1本のまま漬けたり、小ナスの漬物も出していますね。ナスは素人が作るには難しいので植えてもらって、追肥などは自分でやっています。植えたそばに追肥するものだと思っていたら、マルチの脇の通路が正解らしい。ナスは根が広がるから、脇にやればいいって。

 加工品では、渋皮煮も作って出しています。クリは他から買ってくるのですが、むきやすいのと、むいても肌が悪いのとあるので、誰のクリでもいいってことではないですね。この前の日曜日に秋田市から来た人から、渋皮煮はいつ販売するのか聞かれたんだけれど、手間が相当かかるからいつと約束できないの。クリの皮をむいて重曹に漬けてから煮て、1日放ってから歯ブラシで磨く。それから、砂糖、塩、しょうゆ、水をひたひた入れてさっと煮て完成です。






大人気きりたんぽセットのおまけで付けている、なた漬け。甘みがあり、手が止まらぬおいしさ。





(後編へ続く)

*旅する藤里「産直あさひ会」 後編
https://www.town.fujisato.akita.jp/kanko/notices/1914
















     ライター : 久保田真理(くぼた・まり)
  
   ライフスタイル誌の編集者、オーストラリアでの写真留学を経て、フリーランスとして独立。国内外の取材を通じて、多様な生活や文化の魅力を発信する。秋田市生まれ、茨城・千葉育ち。趣味は、日本酒、トレイルランニング、ソウルミュージックの世界に浸ること。

 


知られざる藤里の旅は、“大切なものは何か”気付かせてくれるはずです。

このコラムは聞き書きの手法で藤里町ツーリズム協議会が制作しお届けしています。

藤里町ツーリズム協議会 電話0185-79-2115



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    藤里の澄んだ空と水は感動の美しさ。
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    風情たっぷり町の御宿
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    大量にはない、手ざわり感ある品々。
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